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飛べない天使と溺れる人魚

プロポーズって本当に必要なの?プロポーズの落とし穴

以前婚約指輪は必要か編で書きましたが、私が考える自分が他者に何かを与える事とは、遠く回り込んで見ると自分の為でしかないと思います。もちろん、他者に与えた事により、その人が成長したり、大切な時間となったり、一生大事にする宝物になったりします。その時はその人に真剣に本気で向き合っていると思います。

でも生きてきて想うんです。あの時こうすれば良かったな、こうしてあげたら良かったって、それは逆にいれば、過去に満足していない状態と言えます。

その「もしも」の過去は現在に繋がってきます。その時やり切る事、怠慢をせず全力で向き合う事はつまらない後悔を減らしてくれます。

プロポーズのイメージ

 

プロポーズのゴール(成功)は何処にあるのか?

では本題です。プロポーズとはなんでしょうか?単に結婚を申し込む言葉でしょうか?そのゴールはYESを貰う事なんでしょうか?答えはこちらをお読みください。

「婚約指輪の買い方・考え方」を比較してみる ~婚約指輪は必要?編~ - SalesMaster|売人

とある総研のマーケティングアンケートによると結婚したカップルのなかでプロポーズをした男性は80%程います。にもかかわらず、プロポーズをされた女性は60%しかいないんです。

不思議ですよね、なかなか面白い結果だなぁと思います。そしてこれは日本人の男女をよく表した結果と言えます。

では、その差異である20%はどうしてしまったのでしょうか?どこにいってしまったのでしょうか?誰かが嘘をついているのでしょうか?

答えは違います。

プロポーズをしたつもりの4人に1人は、なんとプロポーズの認定を受けていないのです。あんなモンはプロポーズじゃねーって事です。

これ統計結果としてアンケートを見た時、吹き出してしまいました。アンケート結果には何も書いてありません。ただその差異が20%となるふたつの数値が並んでいるだけでした。なんだ、この差、それが第一印象でした。で、吹き出しました。

女性は厳しいです。よくプロポーズのやり直しをさせられる男性がると言われますが、きっと本当に結構いるんだと思います

しかし逆に言えば認定を受けていない20%とプロポーズをしていない20%、併せて40%はプロポーズ無状態で結婚をしていると言えます。やはりプロポーズのゴールは求婚に対してのYESではなさそうですね。

何故20%のプロポーズは女性の記憶から消失するのか?

いつも接客している時に言っていたことですが、男性がプロポーズをしよう思って準備する期間は長くて半年、平均で3カ月程度でしょうか、実際にプロポーズする男性に聞いていくと、ほとんどの男性は3カ月と答えました。そんなもんです。

でも女性がプロポーズを夢見る期間はどのくらいでしょうか?憧れや理想を積み上げていく期間は…3カ月だと思いますか??

違いますよね。そう、女性はプロポーズへの憧れを3、4歳の幼い子供の頃から憧れのプリンセスと重ねて、どんどん積み上げていきます。ディズニーはもちろん、映画やドラマの世界と重ね、憧れになり、想像し、夢見ていきます。いつかこんなロマンスが私にも訪れるはず…と。そしていよいよ、自分自身がその思い描いたお姫様になる時が迫っているんです。いよいよなんです。

しかし、待っているのは平均3ヶ月の急ごしらえ…ハードルあげちゃいましたかね。でも本当です。これこそが、消失した20%のプローポーズの謎です。迷宮入りですね。まさに完全犯罪です。

失った20%のイメージ

ただハードルを上げるばかりでは世の男性陣に救いがありませんので、助け舟をひとつ差し上げます。

女性陣の憧れは、決してかぼちゃの馬車ではありませんし、どこかを借り切って行う非日常的なお金のかかる事とは限りません。もちろん自分の彼氏がジョニーデップやブラットピットでないのは理解しています。ドバイの大富豪でも日本のフィクサーの息子でもないのも解っています。

そこに非日常があれば良いのです。

プロポーズは日常的にするものではない

では、非日常の定義とはなんなんでしょうか?日常では起こりえないとんでもない出来事?普段入る事さえ難しい特別な場所?沈みかけた豪華客船のなかでのロマンス?

私の考えるプローポーズにおける非日常とは、男性自身の中にあるものです。わかります?

非日常のイメージ

簡単に言うとプロポーズの失敗は、自然体、いつも通りの自分にあります。自然体とか普段通りというとナチュラルでポジティブな感じすらしますが、ここに落とし穴があるんです。

いつも通り、では女性は困るんです。普段通りのテンション、いつもの彼氏、では納得出来ないんです。

これまでお話しした通り、女性はプロポーズに特別感を求めます。しかしそれは物理的なものではなく、精神的なものなのではないでしょうか?

特別感とはズバリ自分自身の事です。自分自身を尊い存在として、プロポーズの瞬間くらい認識したい、世界に1人だけの相手に選ばれる時、世界に1人だけの自分でありたい、という事です。

さて、ではどうすればプロポーズに特別感を出す事が出来るのでしょうか?ナチュラル、自然体、普段通りが特別感からするとNGです。逆に言えば、アンナチュラルとは、不自然、非日常となります。

もうわかりましたか??

男性が非日常を作るという事、それはとても簡単に言うと、頑張る事です。

普段より少し頑張る、いつもしないような事をし、普段言わないような事を言う。少し背伸びして、恥ずかしいけど頑張る。この日常との差異が、まさに頑張りです。

日常と非日常の差異とは頑張りである

日常と非日常を埋める頑張りという名の差異が非日常そのものであり、それは女性の満足となります。

これが、基本的にプロポーズに臨む男性陣の姿勢のお手本です。

普段はあんな事しない彼氏、いつもはそんな事言ってくれない彼氏が、いつもとは違うロマンティックで愛の溢れる行動をし、言葉を伝える。その頑張りこそが非日常ではないでしょうか?

20数年の積み上げてきた憧れを、3ヶ月や半年そこそこで埋めるのは不可能だと思います。でも埋めようと努力し、考えた事は少なからず伝わります

こんなもんでいいかな?このくらいやれば充分かな?ではなく、やりきる事です。その想いは少なからず伝わると思います。

プロポーズ成功のイメージ

プロポーズの考え方のまとめ

プロポーズをしなかった20%は論外ですが、プロポーズしたのに認定を受けられない20%に決してならないよう、男性の皆さん、身の丈、普段の自分を考えず、恥ずかしさ、照れくささを捨て、プロポーズを通して彼女に想いを捧げましょう。

やりきった自分とそのプロポーズは、必ず長い夫婦生活を支える思い出になると思いますよ。いろいろな意味ですが

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